BMW R850R 手直し その4 フロントフォーク オイルシール交換

前回フロントフォークのダストシールを剥ぐって見たら、大分スゴいことになっていました。このため今回はフロントフォークのオイルシールの交換です。

フロントフォークを外す前に、サイドスタンドをかけ、1G状態でのフォーク部分の突き出し量を測っておきます。今回は137mmでした。この数値を、フォーク組立時に使用します。

フォーク単体トップから137mm

フロントフォークを外します。まずはトップブリッジのカバーを外し、固定ネジを外します。右側のナットは大分錆びています。トップブリッジの下のナットに周り止めのスパナをかけ、外しますが、結構固着していたためインパクトドライバーで緩めました。

フロントフォークのトップブリッジのカバーをはずしたところ

その後、フェンダーを外していきます。フロントフェンダーの後ろのトルクスボルト2本とフロントフォークについているトルクスボルト2本を外すとフェンダーの前の部分が取れます。

フロントフェンダーを後ろから見たところ2本のトルクスボルトを外します。

フロントフェンダーが外れたら、テレレバーのジョイント部と、フロントフォークを結合しているヘックスボルトを、緩めます。ロックタイトが付けられているので、早めに緩めとかないと、タイヤ外してからは辛くなります。

フォークスタビライザの4本のヘックスボルトを外します。

次に、キャリパーを外して、フロントタイヤを外します。タイヤを外したら、フォークを止めているネジをはずして、フォーク全体を外します。

外したフロントフォーク

全部外すと、こんな感じになります。フォークバラし始めたら写真撮るのも忘れてしまいました。

フロント部前バラし状態

フォークは外観を少しキレイにしてからバラしていきます。フォーク上部のエア抜き用ヘックスを外すと、インナーチューブをスポッと抜くことができます。ここが他の車種と大きく違うところです。通常なら、インナーチューブを抜くとオイルシールも一緒に抜けるのですが、これは抜けません。アウターチューブのオイルをひっくり返して捨てた後、オイルシールをマイナスドライバーでこじって外します。軽く抜けるかと思いましたが、結構硬く、全体重をかけてこじって、やっと抜けました。オイルシールは錆びてました。

オイルシールが錆びてる

後はウエスでキレイにしてから組立ます。オイルシールを組む前にフォークオイルを測って入れます。今回使用したオークオイルはヤマハのG10です。ホームページで調べると比重は0.88でしたので、460mlは405gですので、空いたペットボトルに入れて家庭用秤で測って使用しました。オイルを入れた後、インナーチューブにダストシールと、シリコングリスを塗りたくったオイルシールをセットしてアウターチューブに入れていきます。ヘインズでは先にオイルシールをアウターチューブにセットしてからインナーチューブを入れるようになってますが、ここはやりなれた方法でいきました。フォークシールプッシャーで、しっかりオイルシールをセットし、最終的に突き出し量を一番最初に測った137mmにセットして組み込んでいきます。後は元に戻すのみです。基本的に下の部分から攻めていきます。タイヤから始まり、キャリパーをセットし、スタビライザ、トップブリッジの順です。こうしないとフォークが捩れるみたいです。最後に指定トルクで締め付けて終了です。

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