Ducati ST4S フロントフォークオーバーホール

先日の試運転以来、懸案のフロントフォークオーバーホールを行いました。

なんせ、普通の正立フォークは過去に何回もやっていますが、倒立フォークは初めてです。マニュアル、YouTube、ネットの情報から情報収集です。また、フォークシール・ダストシールも純正品ですとお高くなるので汎用品の流用です。

因みに純正品ですとフォークシール#930.1.005.1A(Webikeで2,970円)、ダストシール#349.1.101.1A(MonotaROでなんと3,506円)です。一台分で約13,000円です。貧乏人にはとてもムリですね。ということで、今回も社外品流用です。フォークシールはariete ARI.053(MonotaROで一台分で1,859円)ダストシールもariete ARI119(Amazon一台分で1,840円)を使用しました。一台分で4,000円しません。純正部品なんか買えませんね。

そして、倒立フォーク用の治具として65Aのステンレスパイプを30ミリ程切り、両端にM8が入る穴を開けたものを作成しました。

さて、準備が整ったところで、バラシです。毎度面倒なカウルの脱着です。アンダーとミドル部分を粛々と外します。

カウルを外します

フェンダーも外し、ブレーキキャリパーも外します。その後フロントアクスルシャフトを抜きます。

ブレーキキャリパーも外します

フロントフォークをはずす前にサポートヨーク下端からアウターチューブの先端までの寸法を左右測定し、記録しておきます。再取付の際同じ寸法にセットします。測定後、ハンドル部分とサポートヨークののM8セットスクリューを外すと、フロントフォーク単体が外れます。

フロントフォーク単体となったら、まず、上端のスクリューキャップを外します。通常はサポート部分に付いているときに緩めておくのですが、今回はディープソケットとインパクトで力技で外しました。アルミの部品なので、なめてしまう恐れがありますが、楽を覚えるとしょうがありませんね。

キャップが外れたところ(ピンボケ失礼)

上の写真でフォークの右に写ってるのがこの後使うスペシャル治具です。これのネジを、フォークのスプリングカップリングの穴にセットし、下げるのですが、やはりこのままでは力が足りないので、セットした後、ラチェットベルトで締め上げました。

締め上げたら、ロックナットを緩める

ある程度テンションかけたら、ロックナットが出てきますので、ロックナットにスパナをかけ、再び、インパクトで緩めると、上のスクリューキャップが取れます。

ここまでくれば後は通常のフォークのオーバーホールと変わりません。中の部品を抜いて、オイルを抜き、ダストシールをはがして、ストップスプリングを外して引っ張れば、フォークシールが外れます。申し訳ないですが油まみれなのでこの後は写真はありません。

クリーニング後、新しいシール類をセットした後にフォークオイルを入れます。オイルの硬さ指定が7.5なので、5Wと10Wを半々に割って使用しました。量は492ml、入れた後、屈伸運動でエアーを抜きます。その後油面調整です。油面高さはシャフトを上げた状態で132mmです。調整後スプリングをその他をセットし、再度トップキャップを付けるのですが、ピストン引っ張ったとき早すぎて、オイルがピュッと出てきたときには焦りました。

再度治具をセットし、ラチェットベルトでバネを締め付けるとピストンシャフトが出てきますので、トップキャップをつけてロックナットを締めて、トップキャップをねじってフォークにセットすれば完成です。後は、バラシの逆行程で組み付ければ終了です。二本で午前中掛かってしまいました。午後から試運転に行きましたが、快調です。今までよりも回頭性が凄く良くなり、曲がりやすくなりました

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